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返事がない ただのしかばねのようだ

死んでしまうとはなさけない!

朽ち果てたエロ本

炎天下の日に道を歩いていたら、焼けたアスファルトの上に朽ち果てたエロ本が落ちていた。
エロ本は表紙が剥がれ落ち、朽ち果てながらも卑猥な中身を曝け出していた。
僕はそれをみて、中学の頃、友達のヤマモトの家に遊びにいったときの事を思い出していた。

 

ヤマモトは大学生のアニキがいるためか、やることが少しマセていた。ヤマモトは携帯ゲーム機をインターネットに繋げ、モザイクの向こう側を僕に見せた。僕は幾ばくか興奮したがそれを必死に隠して見せた。

ヤマモトは「お前が興奮しているこの画像も0と1で作られたデジタルの画像。興奮するなんてナンセンス。それよりほらエロ本みようぜ」そう言うとと膨大なエロ本コレクションを僕に見せびらかした。

「エロ本だって、紙の上にインクが載ってるだけだよ。お前はインクに興奮するのかよ」僕はそう思ったが口には出さなかった。それは野暮なことだと思った。

「エロ本にはデジタルにはない侘び寂びがあるんだよ」ヤマモトは少し遠くを見つめそうつぶやいた。

 

幾年か経ち、僕の目の前には朽ち果てたエロ本がある。
そのすぐ横にはツクツクボウシの死骸が落ちていた。

もうすぐ夏が終わる。

DVD>デラべっぴん (<DVD>)

DVD>デラべっぴん ()